代表挨拶

時を超えて受け継ぐ

信念と挑戦

大正12年(1923年)4月、横浜市神奈川区幸ヶ谷（青木橋近郊）の間口二間の借家で、「佐藤嘉平商店」は創業しました。その後、100年以上にわたり木材の直接貿易を生業として続けてこられたのは、創業理念である「円満」「厳格」「正直」の三つの言葉を信条とし、お客様と上下の区別なく真摯に向き合ってきたことが大きいと考えています。

第二次大戦後、法人格として「横浜木材株式会社」を設立し、多くのお客様に支えられながら事業を継続できたことは、誠に幸いです。
時代の流れとともに、木材貿易の中心が横浜港から東京港へ移り、会社の拠点も都内へと変わりましたが、現社名と「ヨコモク」の通称は変えることなく、創業理念を引き継いでおります。

創業時の北米材専門商社としてのスタートから、時代の移り変わりと共に北欧材の直接貿易も開始し、現在ではこれら二つを柱として事業を展開しています。売り繋ぎではなく、自社在庫を活用した商売の組み立てにより、日本市場の盛衰に左右されない安定した買付けが可能となり、海外の仕入先各社から絶大な信頼を得ることができております。これは私たちの強みといえます。

1984年春には、横浜駅西口の旧本社跡地に「相鉄KSビル」が竣工しました。この賃貸収益物件は、木材業での功績を基盤としたものであり、本業の末永い発展を支える力強い事業でもあります。

やはり100年以上にわたり木材業を継続できたのは、仕入先・販売先の皆様方の温かいご支援の賜物であり、深く感謝申し上げます。
次の100年に向けては、更なる木材活用の事業を模索していきたいと考えております。人々の暮らしに欠かせない温かい木材との触れ合いを本幹とし、様々な事業展開を目指してまいります。創業時からの三言の信条を大切に、今後とも精進を続けてまいる所存です。